【観戦】そうだ、ストリップへ行こう!

寝むれない日

そう。その日はタイトな一日だった。

夜中の3時からジムへ行き、トレーニング&リハビリ。
6:00帰って飯を作って勉強。
10:30に家を出て病院へ行き。
15時からは予定がある。
20時から朝5時まで仕事。
(店に初めての体験の子が来るから、しっかりしないと・・)

11:30 病院終わり

眠いなぁ。。トレーニングの疲労もあるし、翌日の朝まで体力(仕事)持つかな。。
心配だなぁ。。。
あっ、、でも15時の予定までは少し時間がある。

寝るか..。
(寝とかな持たんな..)

どこで寝る?

さて、どこで寝る?

どこにする!?

・病院の待合室?
(だめだ迷惑だし、人も多い)

・家?
(帰る時間を考えると効率が悪いなぁ・・)

・道?
(さいきん少し寒くなってきたしな・・。)

と、思っていると、財布にあるプリペイドカードを思い出した。

そうだ、ストリップへ行こう!

以前、友人からストリップの回数券(プリペイド)の
ラスト1回分を安く売ってもらっていたのだ。

(ふむふむ、場所も近い!)

劇場の中は暗い。椅子の質も悪くない。
寝れる!これは寝れるっ!

そして前に一度行ったことがるのだが、
なんとその日は、前回観て良いなと思った
現在友人と一緒に推活してる踊り子さんが出ている週なのである。

つまり、押しの踊り子さんのweekなのである。

ここで行ったことのない人の為に説明すると
ストリップの演目構成は大変興味深い。

5人が順番に踊りを披露していくのだが
とうぜん順番がある

全5試合だ!!

試合の構成順

そう考えるとおのずと
先鋒(1試合目)の重要性

中盤トリの3試合目

セミファイナル

メインイベント

1試合は技術は未熟でも、勢いのある若手でお客さんを盛り上げてほしい。
もしくは、あえてベテランを持ってきて、いきなりお客さんの心を掴みにいくか。

休憩前の3試合めには、若手あたりの実力派を置きたい。大事なところだ。

5試合目のメインは、絶対エース。もしくは現在上り調子、勢いのある中堅・もしくは若手の抜擢であろう。

そんな事を思って観ていると
何気にとても楽しいのである。

もちろん、各々の踊り子さんの技量や
演出・創意工夫にも目を見張るものがある。

本題

でも、今日の目的は違う。

寝るのが目的だ。

推しの子の出番はセミ(4試合目)
なら、充分寝れる。
(トータル時間は2時間20分)

ぬかりはない。

いざ!潜入!

階段を上って
受付に(おどおどしながら)
プリペイドカードを渡す。

すると差し出された
何やら謎の券。。

ん?早朝撮影けん?

目をパチクリする私に
不審な目を向ける受付嬢。

「あれ?何度も来られてるのに、ご存じないのですか?」
(プリペイドは最後の一回分まで使ってあるからね!)

私「あ、はあ・・。。」

手短に説明を受け。
つまりは、全ての演目後に指定の踊り子さんと写真が撮れる券だった。

おどおどしながら、会場外の広場に行くと
一人のおじいさんが寄ってきた。

先ほど受付でのやり取りを見て
初心者だと気遣ってくれたのだろう。

会場のイベント日程表を指差しながら

「にいちゃん、この日は全員で写真撮れる日でな。この日は東洋(毎月14日)ショーの日でな、これこれで、今週はジャンケン大会があるねん。」

などと、聞いてもいない事を、懇切丁寧に説明してくれる。

親切だ。

とても親切だ。

でも迷惑だ。
(だって眠いから。。)

そして、小声なせいか、イマイチ何を言ってるのか聞き取れない。

昔のこと

以前、先輩レスラーの後藤達俊選手を車に乗せて運転している時
後ろから色々話しかけてくださるのだが
声が潰れてるので、何をいってるのか全く聞き取れなかった。
あまり何度も聞き返すのも失礼なので
「はい。はい。。」
と答えていると
最後にこう言われた。

「じゃあ、頼むわな。」と

お、俺はいったい何を頼まれたんだあぁぁぁぁぁ!!!

そんな、とても困った記憶を思い出しつつ。
早く寝れる時を俺は待った。

開場

そして開場時間となり

常連さんの列が入り終わってから
私は会場に入った。

中は真っ暗である。

何も見えない。

足が悪いので
段差がないかを確認しつつ
慎重に歩を進めて行くと

声・・

暗闇から囁く声・・

「兄ちゃん、兄ちゃん、もし席ないんやったら、ワシの隣来るか?」

さっきの、おじいさんである!!

「ここや..。ここや…。」(小声)

うん。

うん。ありがとう。

うん!ここ、最前列だね!!(涙)

ね、寝れねえ。。

絶対、寝れねぇ。。
(最前列で寝るなど、演者さんに対して失礼極まりない)

ありがとう!おじいさん!

ありがとう!でも今日は迷惑なんです(涙)

そして観戦の合間もちょいちょい話しかけてくれる。
初心者のわたしを気遣っての事なのだろう。
とても迷惑などと言えない!
迷惑な顔などできない!!

そして、教えてくれる。
撮影券はまとめ買いした方がお得な事や。
常連になれば名前も憶えてもらえる(ちょい自慢気)
布施の小屋は、アップ(ご想像にお任せします)を撮らせてもらえる

などなど。

そして、名前を聞くのは失礼かなと思っていたのに
嬉しそうに見せてくる、じいさんと踊り子さんの写真に
カッチリと「○○さんへ♡」と名前が記載されてある!

じいさん!個人情報バレてますがな!!
どこの誰とも分からん、この俺に!!!

そして、眠気を抑えて全てを見終わった私に
じいさんは、何故かエロDVDをくれた。

「ワシわな。500枚位もっとるからな」

まさに、エロ仙人である。

そして、諸々のお礼に
飲物を奢ろうとしたら

「気にせんでええ。」

と断られた。

エロDVD

ジャンケン大会

そして、最後に行われたジャンケン大会。
全員起立して、負けたら座っていく。

(こんなん、残ったほうが恥ずかしいやん。。)

などと思いつつ

最初はグーを出した。

わたしはグーが好きである。
基本、ジャンケンはグーしか出さない。

そして初手は、なんと勝ってしまった。

負けた人が座るなか
まだ、三分の一くらいの人が残っている。

二回目のジャンケン。

ここで、自分のジャンケン信念を曲げるのも嫌なので
次もグーを出した。景品より、信念だ!

すると、二回続けて踊り子さんがチョキを出すとは誰も思っていなかったのか

勝ったのは、わたし一人だった。

嬉しかったが
すごく恥ずかしかった。。

そして、景品の集合写真をもらい。

しっかり、早朝撮影券も使い

私は寝不足で会場を後にした。

最後に、またお礼にとジャンケン大会でもらった集合写真を
おじいさにあげようとしたら

「気にせんでええ。」

と断られた。

エロ仙人である。

しかし、推しの子も見れたし
おじいさんとも出会えたので
仕方ない。まあ、トータルでは良かったのかな。。

と、自分を言い聞かせつつ

朝まで働きました。

次は、万全の状態で
ストリップに行こうと心に決めて。

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