徒然なる、拘置所暮らし

交通違反の罰金を
都島拘置所で清算した時の、お話しです。

2004年夏のこと

当時は、拘置所に1日入ると5000円の計算で清算されていました。
(わたしの場合は10万なので20日間)
前科はつきません。

それまでの経緯 ↓↓

都島拘置所

簡易裁判所

たしか、簡易裁判所で
入所する事を決めると

そのまま、そこから連れていかれたと思います。
(後日だったかな。。)

手錠

パトカーに乗せられ
警察官の人に「いちおう形だけやから!」と言われ

手錠をかけられ
拘置所に連れて行かれました。

拘置所

拘置所に着いたら

所持品を預け、服を脱ぎ「身体検査」を受けます。
並ばされ、後ろを向いてお尻を出さされ
肛門までチェックされます。

肛門に何か入れて
持ち込もうとする人もおるんでしょうね。

でもまあ

見せるほうも嫌ですが

見る方も嫌やと思います。

肛門を見せられ続ける毎日って・・。。

囚人番号

ちなみに

私の囚人番号は「1101」でした。
覚え易くていいなと。

思いました。

だってみんな
「3859」「1736」「2158」
みたいな感じなんですもん。

監房

たしか、監房が10~12個くらいあったと思います。
それと独居房。

2つが交通違反系の監房で
残りは、他の犯罪者用です。

人数は、1つの監房に10人位だったように思います。

そして、やたらデカく強そうな看守(モンスターみたいなんが何人かおる)

でもまあ

なんとかなるか。

と思って、初日の眠りにつくと

ガッシャーーーン!!!

他の監房でガラスらしき物の割れる音!
走る看守たち!怒号!
他の房で喧嘩があった模様!

ああ、、

うん。やっぱり、そうだよねぇ。。

そうなるよねぇ・・

当時の監房が
朝日新聞デジタルに写真で載ってました
これこれ、懐かしい。↓ ↓ ↓

【写真・図版】2010年9月に報道陣に公開された、当時の大阪拘置所の収容棟の共同室=大阪市都島区、日吉健吾撮影
【画像2/5枚】拘置所は「典型的な3密」 職員感染、収容者に不安の声:朝日新聞デジタル

同房の人たち

けれど、まあ
俺のいるのは「交通違反」の監房!

大丈夫!!

たかが知れているさ!

そう思いつつ

新しく入ってきた
小さいオッサンに聞いてみました。

「何してはいってきたんすかぁ!?」
(やや上から余裕こいた感じで)

「うん、轢き逃げ。」

「3回目。」

それも悪びれもせず
「すぐに社長が、お金出してくれて、出れると思うから。」
なんて言っている。。

(はわわ… はわわ…..。やっちまった…..。)
(確かに、確かに、交通系の犯罪やけどっ!!!)
(あかん、交通違反の定義を見誤っていたっ!!!!!!)

これから出所するまで
「轢き逃げ犯」と一緒に寝食を共にせなあかんのかぁ!!!

自分の認識が甘かったことを悟り
なるべくこの人には触れずに
生活していこうと、心に決めたのでした。

で、すぐに出れると言っていたオッサンは
結局、私が出所する時まで居てました。

お金だしてもらえなかったんだね。

うん。そうだと思うよ。

だって、俺でもそうするもん。

監房のトイレ

監房のトイレはガラス張りで
中身がまる見えです。

もちろん、中で悪いことができないように!!

最初は戸惑いますが
人間は適応する動物なので
問題ではなくなります。

そして

男性ならではの生理的な欲求。

ありますよね?

その時は、囚人同士といえど協力します。

「ちょっと、〇ナニーしてくるんで」

と言えば、みんなそっとトイレからは
目を反らせてくれます。

性は人と人を繋ぐ。

風呂

風呂は週に2回。

列になって連れていかれ。
15分位の間に洗います。

急がなあきません。

仕事・食事

軽作業があるものの
日曜日は休みです。
僅かながら、お金ももらえます。

出所する時に
少しだけもらいました。

ご飯の量は少ないです。

でも、日曜日には
コーラがでてきたように思います。

祝日には、「おしるこ」も出てきました。

運動

週に2回だけ
狭い(ほんまに狭い)砂場のところに連れていかれ

お日様に当たったり
身体を動かせます。

20分位。

で、入門テスト後のわたしは

その時間に
必死にスクワットをするのですが

まあ、週2回の20分では
知れてますわなぁ。

監房内では
トレーニングは禁止
寝転ぶのにも許可が要ります。

娯楽

監房内では、膨大な時間に対して
できる事が限られています。

軽い刑作業はあるのですが
(税務署のファイルの折り目つけたり)

基本、時間が余るので
みんなで将棋をよくしていました。

特に、深い知識がある訳ではないのですが
私は監房で2番目に将棋が強かったです。

1番は房長。

監房内の役職

ちなみに、入ってる歴が長くなるにつれて
肩書が付けられてしまいます。。

だから「房長」は、監房での一番古株という事ですね。

そして、私が入ってから
何故か、皆どんどん出所してゆき(刑務所行ったんかな?)

わたしは最期、「副房長」になっていました。

話が逸れましたが

監房内での将棋には
「ふりかけ」を賭けて戦っていました。

食事の時についてくる
「ふりかけ」を溜めておいて使うのです。

わたしは、「ふりかけ長者」なのでした。

※イメージです

館内放送

館内放送で、音楽などがかる時間もあります。

J-POPなどで
有線なんですかね?

しかし・・毎度毎度、仕掛けてくるやつがいます。

そう、夕方の6時位
暗くなってきた頃に

くるんです。やつが。

かあさんの歌

かあさんの歌(歌詞付) Song of the mother
かあさんの歌(歌詞付) Song of the mother

かあさんは 夜なべをして
手ぶくろ 編(あ)んでくれた
こがらし吹いちゃ つめたかろうて
せっせと編んだだよ
故郷(ふるさと)のたよりはとどく
いろりのにおいがした

かあさんは 麻糸(あさいと)つむぐ
一日 つむぐ
おとうは土間(どま)で 藁(わら)打ち仕事
おまえもがんばれよ
故郷の冬はさみしい
せめて ラジオ聞かせたい

かあさんの あかぎれ痛い
生味噌(なまみそ)をすりこむ
根雪(ねゆき)もとけりゃ もうすぐ春だで
畑が待ってるよ
小川のせせらぎが聞える
なつかしさがしみとおる

うぅぅ・・

かあさん・・ ごめん・・。

こんな俺でごめん。俺、おれ真面目になるよ。。

せっかく手袋編んでくれたのに・・・。。

・・

・・・ 

   

んっ?

てか!手袋なんて編んでもらったことないわっ!!!

あかん!危うく
勝手に「更生」するとこやった!

てな具合で、この曲を毎日かけてきて
反省を促してきます。
涙、出そうになります。

おじいちゃん

おじいちゃんが
入ってきました。

体調が良くないのか
元気ありません。

一度、しんどそうなので
看守さんを呼んで、医務室に行ってもらいました。

で、次の日も
また、しんどそうになってるので

看守さんに伝えても

無視されます。

仮病やと思われたんでしょうか?

どんどん呼吸の荒くなる
おじいちゃん

呼んでも来てくれない看守。

おじいちゃんは
受け答えもできなくなり

怒った私は
監房のドアの思いっきり叩きまくり
ようやく看守さんに来てもらう事に成功しました。

そのまま、おじいちゃんは運ばれていき

二度と帰ってきませんでした。

入院したのか

はたまた、別の所に行ったのか。。

遠くの下着

20日で出られると
分かっているとはいえ

膨大な時間は
色んな事を考えさせます。

窓から見える

一般社会の光景。

そして、そことここを
今の自分とを隔つもの

もし、犯罪を犯して

こんな所に
10年、20年、30年…も居たら・・

間違いなく

精神が崩壊するなと
思いました。

そして、決して
そんな事にはなるまい。

心に固く誓いました。

柵のついた窓からは
マンションのベランダに干してある

女性の下着が見えます。

それを、みんなで
キャッ、キャッ言いながら騒いで

目の前の現実を

未来への不安を

紛らわせているのでした。

   

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